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幼い頃に忘却の淵へ落ちていってしまったものを、ひろいあげるみたいに。

スクラップ、メモ。


Like saving what has fallen in the abyss of forgetting in childhood.

Scraps and memos.

 

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たんぶらびゅーあー - infant Amnesie

 

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Feb
12th
Fri
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きっと誰にでも、胸につかえている記憶があって、それはいつまでも人を苦しめつづける。だからこそいつか、心の奥にあるいまわしい記憶は、信頼できる誰かへ向かって、あらためて語られなくてはならない。誰かへ向かって語ることでしか、われわれは回復できないからだ。それゆえに、少女がそうしたように、「問うこと」には力がある。この映画は、そのような真摯な問いについて、また、相手へ向かって跳躍するエネルギーについて、描いているのだとおもう。そして、他人にかかわるということは、心の傷に触れることをためらわず、問うべきなにかについて、それを話してほしいと伝えることなのかも知れないと、わたしは考える。
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お正月休みはなにしてた、と訊くと、彼女は「DVDで大量の映画とドラマを観た」という。私はとてもうらやましくなり、いいなあ、そういうときは私も呼んでよ、と言った。彼女のテレビは32インチだ。

彼女はふふんと鼻をならし、やなこった、と芝居がかかった物言いをした。

「ああいうのはね、ひとりでやることに意義があるの。だって誰か来たらブラつけなきゃいけないじゃん。なんか食べたらすぐ食器洗わなきゃいけないし。そういうのをきれいにゼロにしないと、非日常的なリラックス感が出ないの。連日ものすごいどうでもいい格好で、なんなら全裸で過ごす日もあるわけ」

全裸かあ、と私は言う。全裸だねと彼女は言う。なんだか誇らしげだ。

「なんのための大掃除かっていうと、お正月に掃除しないで済ませるためね。もちろん眉も抜かないし、爪も磨かない。PCのメールなんて絶対見ない。たとえただのお年始メールでも、仕事のこと思い出させるものには接触しない。昼間っからワインも飲んじゃう。みんなバーゲンとか行ってるけど知るか。おしゃれとかまじどうでもいい。こういう感じがだいじなわけ。わかる?」

なるほどと私は応えた。彼女は長い脚をぶらぶら揺らしながら言う。

「テレビ買えばいいのに。DVDみるのたのしいのに。テレビ、いま、なんか四万円しないのがあるんだって、大型の液晶ので」

うーん、安くても悩んじゃうんだよね、と私は言った。

私はなんでも捨てる。本は放っておくと増えるので、再読したいものだけクローゼットに積んで、あとは読んだはしから売ってしまう。服は着ていないものから順にえいやっと処分して、一定の量におさめる。CDはレンタルか、データで買う。

とくに裕福ではないけれど、定職はあるのだから、こんなにものがないのはいささか不健康なのではないか、と自分で思う。私はもっとやくたいのないものをためこむような生き方をすべきなのではないのか。

こんど引っ越すときに買おうかな、と私は言う。でも、できればそういうのぜんぶついてるところがあればいいのにな。近所の人が共用で使える設備があればいいのに。

「高級賃貸物件だと、本格的なシアタールームがついてるところがあるって聞いた。でなかったらシェアハウス。なにかほしかったらみんなでお金を出して買う」

極端だ。そんなお高いところには住めないし、シェアハウスまで節約する必要もない。

「まああれだね、あんまり考えないで買っちゃうことだね、家電いっこくらい、どうってことないんだから。ねえ、週末空いてる?バーゲンつきあってくれない?」

私は彼女を見る。ほどよい長さのジェルネイル。完璧なナチュラルメイク。三角定規みたいなかたちの、ぴかぴか光るエナメルの靴。

もちろん、と私は答える。一日つきあうよ。

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みんな書物から人間が現れるのを待ち切れないからである。人間が現れるまで待っていたら、その人間は諸君に言うであろう。君は自分自身でいたまえ、と。一流の思想家のぎりぎりの思想というものは、それ以外の忠告を絶対にしてはいない。諸君になんの不足があるというのだ。
~『読書について』小林秀雄
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調子悪かったので横になってニュース番組ばかり見ていたんだけど、ニュースキャスターって「この行為は許せませんねー」とか「許されざる事件です」とか許せない許せない言いまくってて初代プリキュアみたいだ。ああいうの見てるといつか自分も許されない側に配置されそうで怖いんだよなー。どうせならすべてを許すニュースキャスターがいてもいいと思うのだけど。ゲート少尉みたいにカメラ目線で指をさしながら「凄惨な事件です。しかし○○容疑者、お前を許す」とか「台風13号、お前を許す」とか「東証株価指数TOPIX、お前を許す」とかどんどん罪を許していくニュースキャスターがいたらやさしい気分になれそうだ。最終的に放送事故を起こし「お詫びして訂正いたします。しかしおれはおれを許す!」と高らかに宣言をし世界はやさしさに包まれる。
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一人でもいいから、心から誰かを愛することができれば、人生には救いがある。たとえその人と一緒になることができなくても
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“ DAY223; harvester of lights (via steffilynn!)
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DAY223; harvester of lights (via steffilynn!)